私は、ホールの店長として働いていましたがアルバイトの面接などでは断然ホール希望の子が多かった気がします。
その理由として、
料理に自信が無い。
接客の方が楽そう。
調理場って大変なイメージがある。
コック服より、ホールの制服の方がカッコイイ。
みたいな印象を持っている未経験者が多かったと思います。
私自信も就職した頃は、そんな感じでホールを選んだのですが・・・
居酒屋チェーンに就職またはバイトするなら、絶対調理場をお勧めします!
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ホールよりも調理場をお勧めする理由3選
理由①行動範囲が狭いので、仕事を覚えやすくミスをしにくい。
調理場は、ホールよりも断然狭いです。と、言う事は仕事する範囲も狭いです。
いつも誰かの目の届く範囲で仕事が出来ます。なので、わからない事もすぐに聞けますし、
ミスもカバーしやすい環境にあります。(あくまで、良い環境の場合ですが)
逆にホールは、お店全体が仕事の範囲なので最初び覚える事が多すぎます。
先輩もずっと付きっきりで教えてくれる事も無いでしょう。お客様のテーブルに付きっきりで行ったら、この子ど新人なんだってお客様に不安がられてしまうかもしれません。
調理場なら、各ポジションの仕事をこなすだけなので、それだけに集中が出来ます。
居酒屋チェーンの料理は、パズルみたいなものなのでレシピ通り調理すれば大抵出来るようになります。
なので、料理に自信が無くても全然OKなのです!
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理由②ホールで接客したいならまずは商品知識を覚える事が先だと思う!
ホールに配属して、接客(お客様と会話など)頑張ろうと思うのなら、商品知識は絶対に必要です。
新人なら知らなくて当たり前とか、笑顔が良いから大丈夫とか、元気があるからOKとか、関係無いと思います。
だって、
飲食店でしょ?
お客様はお金払って食事やお酒を飲みに来ているのに、自分が提供する商品をまったく知らないって言うのがそもそも接客する事以前の問題だと思います。
大体、居酒屋チェーンってホールが人員不足になる事が多く調理場から商品提供に出るアルバイトはいますが、やっぱり全然違います。
だって、何味か言えるし。その商品の食べ方もわかるし、お皿の向きも知ってるし。
まず、お客様にとって大事なのは商品説明が出来る安心感だと思います。
以前ホールの新人に居ましたが、卓上用の小さいコンロで焼く「和牛のステーキ」が商品にあって、みんなが目を離したすきに良かれと思って提供してくれたのですが、
お客様から呼ばれて行ってみると、
「これってこのまま食べればいいんですか?」
と、
コンロ無し、お皿に牛肉乗ってるだけの状態
という、なんとも悲惨な状況になった事があります。
ホールの新人には、絶対いるんですよ。でもしょうがないんです。教えていないから。
居酒屋チェーンはアイテムが多すぎて、最初にすべてを教えられないのです。
だから目が離せないけど、忙しかったり人員不足だったりすると、こういう事故が起こりやすいんですよね。
調理場経験者なら、なんとなくわかるんです。これは食べれる食べれない。とか。
ただ、接客する恥ずかしさは最初あるから、その壁だけちょちょっと取ってあげれば即戦力です。
ホールで最初から教えるよりも何倍も効率が良いと思います。
ホール業務って、やっぱり最初は恥ずかしから調理場でお店の雰囲気に慣れてからの方が緊張しないんですよね。
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理由③調理場、キッチンの方がルールがゆるい。
あとは断然、調理場の方がルールゆるいですよね。
これは、やっぱり裏方だからっていう理由がありますが、私はホールで店長やってるときは、
ゆるい調理場をみるといつもイライラしていました。
例えば、ホールは対お客さまがメインなので、
髪型、ひげ、靴下の色、ピアス、歩き方、会釈の仕方、などなどうるさく言っていましたが、
調理場はその辺のルールが非常にゆるい傾向がどこの店舗でもありました。
同じお店で、同じ時給、給料で働いてるのになんでルール守れないんだ?(料理長含め)
と感じます。
これじゃ調理場批判になってしまいますが、
それだけゆるいというのは、店舗になじみやすい環境と言う事です。
なじみやすければ、仕事も覚えやすいという事です。
調理場の方が、ホールよりも人員的な余裕がある理由。
どこの店舗でも大体そうですが、なぜかホールよりも調理場の人員の方が余裕があります。
なぜかホールよりも、調理場のスタッフの方がシフトが厚い傾向があります。
それはやっぱり、働きやすい環境が整っているからだと思います。(ゆるい環境もそうですが)
そして、担当するポジションが少ないので人員不足をカバーしやすいし
何より、人員が少ないとわかっていれば仕込み段取りをしっかり行えばそうそう対応出来ない事も無いです。
例えば、サラダだったらベースだけ盛って置くとか、ピーク前に不手際が無い程度に揚げ置き、焼き置きしておくとか、お刺身も作って置くとか。
毎日の時間別で売り上げ出数や、予測が出来ていれば来店に備えて準備出来る事は沢山あります。
商品作成の時間は一定なので、時間管理さえしていれば時間のロスも無いでしょう。
ホールの場合は、やはりお客様ありきの仕事なのでテーブル毎に業務の時間ロスは出てしまいます。
話しかけられたら答えるし、オーダーに悩んでいれば待ってるしと・・・
ホールは予測不能な事も多々あるので、ある程度のスキルを持った人員が必要です。
なので、業務内容的に調理場の方が最低人員の数が少なく済むので、お客様に迷惑の掛からない人員確保はしやすいのだと思います。
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調理場を経験したら、ホールも必ずやってみよう!
居酒屋チェーンで仕事するなら、絶対ホールも経験したほうが良いでしょう。
調理場が好きでホール業務には自信が無くても、ホールで仕事するメリットはあります。
お客様の生の声が聴ける。
自分が普段調理している商品の感想を、生で聞けるのはとても重要な事でスキルアップに繋がります。
商品の弱点がわかる。
例えば、テーブル状況によってお皿が多き過ぎたり、食べづらかったり、提供スピードによって冷めやすかったり、提供しづらかったり、いろいろ見えてきます。
ホールのスタッフが、どんなに大変かわかれば調理場内で何を優先的に作業すれば良いかおのずと見えてくるし、改善出来ればホールスタッフも喜びます。
接客をして、一度でもお客様に商品を褒められれば、その商品に対してのプライドも出て来ます。
調理場業務で大切なのは、ホールスタッフ越しのお客様です。商品とお客様の間にホールスタッフがいる事を理解するのとしないのとじゃ、商品のクオリティーも作業効率も全然違ってくると思います。
逆にホールスタッフは、調理場とお客様に挟まれた状態です。
調理場スタッフが作った商品とお客様を繋げる大事な同線です。商品を活かすも殺すも、ホールスタッフ次第です。
私は常々、ホールと調理場両方を理解出来れば今の店舗よりも数段スキルの高い店舗作りが出来るのになぁと良く考えていました。
実際、実行するのは大変でしたがお店の三分の一のスタッフをホール、調理場でトレードしたところ、全体のスキルとお店のクオリティーは格段に上がったと思います。
ただし、本当にすごく大変でした!