飲食店には、わからない事が沢山あります。店長だって知らない会社のルールや、店舗内の事など。常日ごろから答えられるようにしないと、あなたの店長としての信頼は落ちてしまいます。
スタッフから何か質問された時にはちゃんと回答していますか?
スタッフからの疑問に対して、素っ気ない態度で対応していませんか?または、回答に困って、すぐ「会社が決めた事だから」で逃げていませんか?
どんな事でも必ず理由や意味があります。会釈にも、ダウンサービスにも、トイレのご案内にも、それらをただお店のルールとして教えていませんか?
私も良く上司に、
「なんで会釈させない」
「なんでダウンサービス出来ない」
「なんでトレンチ持ってないんだ」
「この店のスタッフは全然ダメだな」
などと言われた事もあります。
多くのチェーン店では、マニュアルを完全に遂行している店は少ないと思ってます。
また、店長の多くは会社のルールだからスタッフに教えてるだけの人も多いのではないかと思います。
店長自信が、マニュアルを活用出来ていないのでは無いかと思います。私は、ダメな店長だったので良く「うるせー上司だな」とか、「やべ~あの子見られちゃう」とか思ってました。上司に怒られても、その場だけしのげばいーや的な感じでした。スタッフに対しても、どうせ全員は出来ないだろうとも思っていました。
お店の新人スタッフが気づかせてくれた事
しかし、ある時、これがまた情けないんですけど新人スタッフにお店のルールを教えていたら、「何で、それが必要なんですか」と言われ、とっさに「会社のルールだから」と答えてしまいました。
その時思い出したのは、昔の自分でした。
上司に「なんでこの書類を提出しなきゃならないんですか?意味なく無いですか?」と質問した時に、「会社のルールなんだからやれよ!お前店長だろっ!」と言われ、なんだこいつ、説明出来ないのか?そんなのやって意味のないものやってられるかと思っていたんです。
一緒だ。俺は上司と一緒の事を言っちゃった。
恥ずかし~
と思いました。
そして、このスタッフも私と一緒の事を考えているんだろうなと感じました。
また、1年目の新米店長時代に、営業中スタッフに
「店長、こうなってるんですけどどうします?」と聞かれた際に
「こうでいんじゃない?」と答えたら、
「はぁ~、いんですかそれで?ま~店長がいいんなら別にいいけど」
と、言われた事もあり 後で思い返すと俺ってバカだな~、恥ずかしいな~あの子の方がよっぽどお店の事考えてるわ」
など、恥ずかしい思い出もあります。
これを機に、そんな恥ずかしい自分は嫌だと思い、自分自身に設定を作りました。
スタッフに何か聞かれたら、100%の答え(相手が理解してくれる答え)で返答する!そしてその内容に「お客様の為とか会社のルールで●●●」とか以外の答えを見つける。
お客様の為っていうのは、当たり前の事でそんな事は学生アルバイトでもわかってる。他にも何か意味があるはずだし、ルールを守るメリットを教えてあげたい!
そもそも、会社のルールと言うのは先人たちの失敗や経験が積み重なって出来たものです。
必ずルールの中には深い意味を持ったものも多くあると思います。
ルールの真意を知ってしまえば、納得して出来るので作業もスムーズに行えます。
そのためには、店の事、ルールの事を熟知しなければならない。
これをきっかけに、今まで以上にお店を分析するようになり、スタッフから何か質問されれば、どんな些細な事でも必ず理屈の通った答えを提示または提案するようにしました。
なかなか良い答えが出ない場合は、「ごめん!答えるのに2日頂戴!」と時間をもらい、真剣に考えてみたりしました。
不思議なもので、毎日のつまらないルーティーン業務や雑務も考えながら仕事をするようになり楽しくなっていきました。そして、スタッフに教えた際も理解度、共感度が手に取るようにわかり、スタッフ自信の成長にもすごく繋がりました。
その事に気づかせてくれた新人スタッフにとても感謝しています。
どんな事にも必ず答えがある
どんなささいな事にも必ず答えはあります。
しかし、日々その答え通りに作業(サービス)を行っているでしょうか?
作業を理解している人と、していない人、どちらが効率良く動けるでしょうか?
なぜ、あのスタッフは笑顔が出来ないのでしょう?
なぜ、あのスタッフは商品名覚えられないのでしょう?
なぜ、いつもお客さんはそこの段差で躓くのでしょう?
店長には裁量権があります。答えが無ければ作れます。ただ、その答えでみんなが納得してくれるでしょうか?
毎日真剣に、注意深く一つ一つの作業を行っていれば意外と問題点と改善案など浮かんできます。
疑問や質問に素早く適格こたえられると、アルバイトスタッフからの、羨望のまなざしも受けれます!
スタッフとの信頼関係も作りやすくなります。
ぜひ、なんでも答えられる店長になっていきましょう!