アルバイトスタッフとの効果的な付き合い方。店長は先生にはなれない。

 

居酒屋チェーンで良く上司から言われる言葉。

「スタッフをもっと教育しろ」

「今のスタッフは1~10まで教えてあげないと成長しない」

「教育が出来ていないからシフトが集まらない」

店長は、教育者でしたっけ???

スポンサードリンク
スポンサーリンク

店長は教育者では無い。

店長は教育者でも先生でもありません。あくまで店舗責任者です。

スタッフを雇用し、スキルを上げさせる課程で自分の経験を最大限活かしスタッフに落とし込む。

アルバイトスタッフは、パートナーであり生徒ではありません。

自分の下の社員は部下ですが、アルバイトスタッフは部下ではありません。

アルバイトスタッフはパートナーです

部下とパートナーでは付き合い方は違ってきます。

そこを勘違いすると、良いお店は作れないと思います。

店長の思いも伝わりずらいのではないでしょうか?

 

そもそも店長が教育されていない。

私は、居酒屋チェーン2社を経験しましたがこれと言った教育はあまり無かったと思います。

居酒屋チェーンに入社する動機は大したものではありませんでしたし、面接も一回で終わる、敷居の低い会社がほとんどだと思います。

敷居が低い分、色々な人が集まってきます。

敷居が低い分、離職者も多いです。

普通に仕事をしていれば、店長や店舗責任者になれるのも半年~2年以内の人が多かったように思います。

店舗移動も多いので、密接な関係を続ける事も無く、長い期間同じ上司から学べる事も多くはありません。

私の経験上、居酒屋チェーンの店長基準は

1 レジ閉めが出来る。

2 アルバイトスタッフと会話が出来る。

3 病欠や、欠勤が少ない。

4 本人がやりたいと言っている。

5 お客様に笑顔を作れる。

6 日報が作れる。

7 シフトが作れる

上記6項目出来れば、なれると思います。あとは、上長の判断で決まります。

半年~2年の店舗勤務で、大した経験もせず、店長になってしまう。

会社の行動マニュアルや、労務規定、就業規則などの教育はほとんど受けたことはありません。

数字に関しても、人件費や客数、客単価くらいを理解出来れば大丈夫です。

店長になっても店内営業スキルはベテランアルバイトより低い人はいっぱいいます。

 

店長がアルバイトスタッフより勝っているものは何にか?

私が店長をしていたお店の近くには、有名大学が多くアルバイトスタッフも高学歴の子が沢山いました。

間違いなく、学力では負けています。

私が、アルバイトスタッフより勝っているものは、

お店に対する気持ち

社会人としての経験

飲食業の経験

です。

以上を活かし、アルバイトスタッフに店長が出来る事は何か?

それには、アルバイトスタッフがお店で働くメリットを考えなければならないと思います。

スポンサードリンク
スポンサーリンク

アルバイトスタッフがお店で働くメリットを考えてアドバイスをする

アルバイトスタッフはお店で働くとどんなメリットがあるのでしょう?

・お金が稼げる

・友達が増える

・社会経験が学べる

・責任感が強くなる。

この中でも、社会経験と責任感の強さは店長次第で大きく変わってきます。

自分の社会人経験を活かし、アルバイトにはアドバイスをしてあげましょう。

例えば、

・情報収集能力。(お客様との会話)

普段の何気ない接客でも、情報がある無いではだいぶ違ってきます。お客様との会話から、どんな職種なのか? このお客様のNGワードは? どんな事をすると喜んでくれるのか?

私はこれすごく得意です。会話をお客さん主導に持って行って、気持ちよく話してもらう。
人は、自分の事を話すのが好きですし、熱心に聞いてもらえるととてもうれしいです。

そして情報を集め、それに対してのアプローチをかけていく。

例えば、出身地が同じスタッフがいれば紹介したり、希望の就職先と関係がありそうだったら紹介したり、その日に出勤していなくても「お客様ノート」に書き込んで置き次回来店時に活用したり。

お客様ノートに記入したり、それを店内で共有する事で情報を取得する事の大切さが生まれます。

私は、そのお客様の事をよく知っていても良くスタッフに聞いていました。

「あのお客さん覚えてる?」

「いや、見た事あると思いますけどどんな人でしたっけ?」

「あのお客さん仕事なんだっけ~?お客様ノートに書いてあるから調べてみて!」

「店長!ありました!●●です!似顔絵がそっくりでした!」

「そしたらさ~ちょっと俺、今 手が離せないからテーブルサービス行ってみてよ!そうだな~たしか●●の●●って●●でしたよね~って話しかけてみてくれる」

こんな感じでスタッフを行かせると大抵お客様は喜んでくれます。

そんな喜んでいるお客さんを見ると、スタッフもうれしくなり自主的にお客様ノートを活用するようになります。

自主的に書き込みなどを行っていくうちに情報の大切さを覚えてもらえればと思います。

これって結構為になりますよね!

・危険察知能力

店内では、危険がいっぱいあります。それを回避するために色々なルールがあると思いますが、ただのルールとして教えていませんか?

例えば、トレンチはこう持って、お客様の前ではこうしなくてはならない。

口で教えるのは簡単だけど、本当にスタッフは理解していますか?

そういう時は、必ずロールプレイを行って、実践させます。

危ない持ち方はグラスを落とし割らせます。後片付けまで行います。

グラスをこう持ったら、こうなって落としやすい。後片付けには、これとこれが必要になる。

制服に着替えさせ、ズボンなどにもこぼしてお客さんの気持ちも味わってもらいます。

ここまでやるの?って思う処までやります。

そうする事によって、スタッフに「これは危険」と言うのを覚えてもらいます。

口や動作だけでは無く、実践させ覚える事によって危険に対しての理解度や創造力も増していきます。

他にもたくさんあると思いますが、

お店の業務を通じて、一人一人が成長していける環境とそれに気づく事が出来るひと事をかけてあげる事が大事だと思います。

スポンサードリンク
スポンサーリンク

店長の経験談を話す時の注意ポイント

何か問題や課題があった際に、自分の過去の経験から教える事があると思いますが、

ただの自慢話になっていませんか?

「俺はこうしてこうなった。だからこうするとこうなるんだよ。」

「へ~そうなんだ~だから何?」みたいな

私が経験談を語る際に注意しているポイントは、

失敗した時にアドバイスをしてくれた人を主人公にする。

です。

自分を主人公にすると、どうしても自慢話になってしまいがちです。

失敗談でも結局はこうなった俺すごいでしょ!みたいな。

それよりも、成功でも失敗でも

「あの人にこうしてもらったのが良かったんだよね~」

「この人はすごいんだよ、こんな事が出来るんだよ。俺も真似してるんだけど難しいよね~」

「昔あの人にこうやって怒られてさ~、それがとてもうれしかったんだよね」

私の体験談ですが、そうやって第三者をリスペクトしているお話を聞くと、

「そんなすごい人がいるんだ~」

「この人でもそう思う人はいるんだ~。すごいな~」

と思い、記憶に残る事柄が多いです。それにとても聞きやすいと思います。

あまりにも、自分の事ばかり言っているとスタッフも

「またかよ~」

と思ってしまいますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA